子宮頸がん予防ワクチンについて①訂正version
子宮頸がん予防ワクチンの定期接種は小学校6年生~高校1年生です。
年齢ではなく、年度だということにご注意下さい。
高校1年生は9月までに初回接種を予定しなければ年度内に3回接種完了できません。
2020.7に9価HPVワクチン「シルガード9」が日本でも承認されましたが、今現在普及の見通しは立っておりません。
まだ販売もされていません。2021.2.24に販売されることになりましたが、自費接種でのみ使用できます。
現在、定期接種に使用されている2価HPVワクチン「サーバリックス」、4価HPVワクチン「ガーダシル」とも有効率は高く、
両方とも感染から約5年で癌が発生することがわかっているヒトパピローマウイルス16型、18型に対する抗体を産生し、感染を防ぎます。
詳細は日本産婦人科学会のHP:http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
効果、費用いずれの側面から考えても、接種時期を逃さないことが重要です。
9価ワクチンが供給不足な理由のひとつは、アメリカやオーストラリアでは既に男女共に定期接種になっていることが挙げられます。
いつか日本も男女共に定期接種に。
子宮頸がんになる女性が減ることを願い、日本でのワクチン普及のための情報提供に今後とも努めて参ります。
副院長 榎真美子
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